李朝後期 分院 染付壺 などを買受け致しました。

  • 李朝 分院染付壷
買取した品
壺 皿 木箱 鉢 茶碗
買取方法出張買取
お住まい東京都目黒区
買取参考価格135,000円

※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。

スタッフからのコメント

 ご親戚がコレクションしていた陶磁器や書画などの整理にともないお声かけ頂きました。少しづつ整理するご予定との事で今回は5点ほど査定、買取りさせて頂きました(^-^)。画像は今回、一番の高額査定が付いた李朝後期の染付壺。スタンダードな壷ですので比較的良く出てくる手ですが染付の図柄などにより価格も大きく変わってきます。

李朝 分院染付壷

李朝後期 分院 草花文染付壺

 李氏朝鮮王朝時代(1392年~1910年)につくられた朝鮮のやきものは、日本では「李朝」と呼ばれています。長く続いたこの時代には多種多様なやきものが誕生しましたが、いずれもおおらかな“清貧の美”を感じさせる作風で、現代の人々に大変人気があります。その中でも「白磁」は、柔らかな白色と素朴な風合いが魅力で、日本にもたくさんの愛好者がいらっしゃいます。李朝の白磁は、白一色で絵柄のないものが最も高貴とされていましたが、呉須という藍色の顔料で模様をつけた「染付」と呼ばれるやきものも多く生産され、当時の人々に愛されていました。日本の染付といえば、緻密な絵柄が特徴的な有田焼が良く知られていますね。当時、朝鮮国内では染付の原料である呉須が産出されず中国からの輸入に頼っていたことから、とても貴重品とされていました。そのため、絵付けの際には呉須を節約するために余白をとったシンプルな絵柄の染付がつくられていました。軽やかで勢いを感じさせる筆致も特徴的で、それがかえって李朝染付のなんともいえない味わい深さに繋がっているのです。質の良い材料が手に入らなくても、そこを強みに変える…。そんな李朝の素晴らしさが現れていますね。そして「分院」とは、李朝のやきものの1つで、王朝で制作・使用されたもののことをいいます。いわゆる官窯(国営の窯)でつくられた高級品ともいえる陶磁器ですね。分院という名の由来は、18~19世紀に王朝の食事を担う部署の分院でつくられていたことから、それがそのまま呼び名になったようです。分院は、李朝のなかでもずっしりと重量感があり、素朴な佇まいの中に凛とした品の良さを感じさせます。

お声かけ頂きありがとう御座いました!


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