買取させて頂いた鈴木盛久の鉄瓶など

  • 十三代 鈴木盛久 鉄瓶
買取した品
鉄瓶 花瓶 壷 飾り皿 茶器
買取方法
お住まい東京都府中市宮町
買取参考価格65,000円

※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。

スタッフからのコメント

 ご実家の整理にともないお茶道具や箱入りの花瓶や壷、食器などを処分したいとの事でお声かけ頂きました。画像は十三代 鈴木盛久の鉄瓶。こちら1点のみが単品で査定が付けられ、その他お茶道具はお稽古用の茶碗や茶入が少々、そして残りは贈答用の壷や食器など量産品だったため全部まとめてで査定を付けさせて頂きました(;^_^A。

 南部鉄器は、伝統的工芸品第一号の指定を受け、江戸初期に誕生してから400年近い歴史をもつ岩手県盛岡市周辺でつくられている工芸品です。岩手の南部藩で製造されていたことからこの名前がつきました。南部鉄器の特徴として挙げられるのは、南部藩で採取された砂鉄・釜石・大橋・栗木等から生まれる岩鉄が使われていること。堅牢で素朴な美しさは、年月を経るとその風合いが増し、ますます魅力を増していきます。南部鉄器は外見の素晴らしさだけでなく、さびにくく熱が均一に伝わりやすい上、保温性にも優れていることから、古くから多くの人々に愛されています。

 南部鉄器の作り手の名門である鈴木家は、御用鋳物師として代々南部藩の御用を勤め、南部鉄器をはじめ、仏具・梵鐘・茶釜など数々の名品を生み出してきました。今回買取りさせて頂いた鉄瓶は鈴木家の十三代目鈴木盛久(本名繁吉)が手掛けたものです。明治29年に盛岡市に生を受けた繁吉は高等小学校を卒業後、祖先伝来の技術に蝋型を用いた技法を加えた今までにない作品を制作した功績が知られています。また、昭和13年に鉄統制令により鉄瓶の製造禁止となった折にも「南部鉄瓶技術保存会」を設立させるなど南部鉄器の伝統を守り、後世に広めるために力を尽くしたと伝えられています。戦後は日本最大級の美術展覧会である日展に続けて入賞し、その後特選も受賞。さらに、ベルギー・リェージュ万博ではグランプリを獲得したことで、その魅力は海外にも認められることとなりました。そして昭和49年、繁吉は南部鉄器業界では初となる重要無形文化財の保持者(人間国宝)として認定されています。

お声かけ頂きありがとう御座いました!


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