戦争遺品の買取りにあたって
今回は『やましょう』でもよくご依頼を頂きます軍服などの戦争遺品について取り上げさせて頂きます。戦争遺品と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?パッと思い浮かぶのは軍服やサーベル、千人針に軍隊手帳などでしょうか。現在はこれら、列挙したすべての品々がネットオークションやフリマアプリで盛んに売買されています。
『やましょう』では10年以上前から軍装品を取り扱いしておりますが
・リサイクルの気運の高まり
・骨董品や不用品の買取の普及
・ネットに市場が確立される
それらにつれて戦争遺品買取ご依頼も増えているように感じます。
それは弊社の観点からであって直接的には戦後70年以上が経過し、持ち主だったご先祖様の顔を知らない孫・ひ孫世代の方が遺品を受け継ぐケースが増えているのが最大の要因なのかも知れません。そして、そう言った取り引きが盛んになるにつれて戦争遺品を売買するのはけしからん、と言うお声も耳にするようになりました。
私の中にも商売の対象として見る事への罪悪感のような、申し訳ない気持ちがあるのですが買取りにお伺いしたお宅で既にゴミ袋に詰め込まれた軍服を見つけたり、売れるとは思わず捨ててしまったと言う話を何度も聞いている身として、商取引の対象としてでも後世へ残すルートへ乗せてあげることにも意味があるはず、と考えております。
戦後生まれの私ですが戦争遺品と言うリアルな物のもつ「当時の空気」を感じることで、現在享受している平和の尊さとその礎となった先人への感謝の気持ちを強く感じます。これは歴史として教科書に書き記すだけでは後世へ伝えられない、我々日本人が忘れてはいけない想いではないでしょうか。
『やましょう』からのお願い
最後になりますが弊社と致しましては、こう言った戦争遺品の売買が一部御遺族の方にとって受け入れ難い行為であると言う事を考慮し、個人を特定出来る戦争遺品に関しては直接的な御遺族の方で販売のご了承を得られた場合にのみ買取りとなりますのでご理解頂けますようお願い申し上げます。
もし、御遺族では無い方で寄せ書きのある日章旗など、お持ちの戦争遺品の整理をお考えの場合は下のリンクから厚生労働省へご相談下さい。お持ちの戦争遺品の帰還を待つ御遺族がいらっしゃるかも知れません。
厚生労働省:戦没者の遺品をお持ちの方へ
軍服・軍装品、買取のご依頼は『やましょう』へ